歯科医師の大川です
先日、私は生まれて初めて100歳の方にお会いました。
訪問歯科診療で拝見した患者さんでした。
超高齢化社会(100歳を越えた方は全国で4万7千人以上)と言われる日本ではありますが、今まで親戚はもとより、近所でもお会いした事がありませんでした。
初めてお会いしたのでちょっとした感動を味わいつつ、ご利益を分けて頂く思いで会った瞬間に握手させて頂きました
診断の結果、残念ながら歯が割れていたため、抜歯が必要となり、診断当日は準備が不十分だった為、後日改めてお伺いし抜歯しました。
抜歯当日、患者さん自身に大きな疾患は無いものの、100歳を超える方なので(明治最後の年に産まれた方)、自動血圧計など患者さんの体調を把握するモニターを付け、慎重に麻酔を行い、丁寧に抜歯をしました。
私の歯科医師人生でこのような経験をするのは、おそらくほとんど無いことだと思います。
個人的には大変貴重な経験をさせていただき、本当に感謝しました。
しかしながら、出来れば100歳のような高齢の方に抜歯をしないで済むよう、予防の大切さをお伝えし、皆さんと一緒に虫歯予防に取り組んでいきたいなと思いました。