こんにちは。歯科衛生士の我妻です。
先日、治療で抜歯をする患者さんがいらっしゃいました。虫歯が大きくて前歯を抜かなければならない状況でした。
来院した時からとても緊張してるご様子…今日の治療についてのお話をしているとたくさんの質問が返ってきました。何事もなく治療は済み、麻酔が効いていて痛みはないと言って帰っていかれました。
翌日、傷口の消毒のために来ていただきました。待合室で声をおかけすると、昨日とはうって変わって晴れ晴れとしたご様子。
「痛みもなくとても安心しました。実は昨日、ものすごく心配だったの。痛くないだろうか、体調は大丈夫だろうか、歯磨きはどうしたらいいのか、食事はできるかしらといろいろ考えていたの。でも、重なって磨きにくい歯だったから抜いてすっきりしたわ。」とおっしゃっていました。
患者さんの不安は当然のことです。歯を抜きたい人はいませんし、怖い、痛い…いろいろ心配になりますよね。
私たちにとっては毎日の治療ですが、患者さんにとっては一大事。だからといって必要な治療はやらなければなりません。
患者さんの不安が少しでもやわらぐように、痛みのないように、私たちができるすべてのことをやるしかないのだと改めて感じた患者さんのお言葉でした。