歯科医師の大川です。
毎日、寒い日が続いていますね。
さて、突然ですが、皆さん!下の写真、何歳の方のお口に見えますか?
実は81歳のおばあちゃんです。永久歯28本全部そろっています。
恐らくかなり良い歯を持っていたのでしょう。
しかしながら、お口の環境、清掃状態が悪く、良く見るとたくさんの虫歯があります。
歯の根っこに当たる面(赤い丸)や咬む面(青い丸)に!
歯の根っこの面はエナメル質に覆われていないため大変虫歯になりやすく、歯間ブラシや糸ようじなど補助清掃機具を使用して磨くことが大切ですよね。
では、噛む面はどうでしょう。
本来、歯の切縁や咬む面は厚いエナメル質に覆われており、虫歯には成りにくいものです。
しかしながら、長いこと噛むこと(歯ぎしり、食いしばりなど含む)で歯が摩耗してエナメル質が薄くなったり、上下の歯が当たることで噛む面の中央部が凹んだりして、食渣やプラークが残り(清掃状態の悪化することで)虫歯になってしまいました。
こうなると経過を追ったり、下の写真のように樹脂を詰めたり、または金属で覆ったりする必要がでてきます。また予防的にプレートなどを入れたりすることもあります。
もし噛む面に凹(くぼみ)があり、気になる方は歯医者さんに相談してみて下さい。