みなさん、こんにちは。
歯科衛生士の白田です。
訪問に自転車で出かけるのに最適な時期(一年の中でも意外に短い時期)となりました
私たちが訪問をする目的の一つに肺炎予防があります。
肺炎と言っても実はいくつか種類があります。
風邪やインフルエンザなどが原因の「ウィルス性肺炎」。
肺に細菌や異物が落ちて起こる「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」など。
この「誤嚥性肺炎」は在宅療養患者さんによくみられるものです。
何故、「誤嚥性肺炎」になるのでしょう。
私たちはゴックンと唾液や食物などを飲み込みます。
飲み込んだものは食道を通過して胃に入ります。
このゴックンをするには口から喉にかけての筋肉を使いますが高齢の方や病気でこの筋肉が落ちてしまっている方がいます。
その場合ゴックンができずに唾液や食物などが気管に落ちて肺に入ってしまうのです。
気管に入ったならばむせをすれば出ると思いますよね。
でも筋肉が落ちてしまっている場合、むせることもできないのです。
ではどうすればよいのか?
先ずはお口の中を清潔にします。
合いが悪い詰め物や虫歯は治療して細菌が付きにくいようにします。
部分入れ歯や総入れ歯は食事の後に洗浄します。
そしてなによりブラッシングです。
口の中には約700〜800種類の細菌がいると言われていますのでブラッシングで細菌数をコントロールします。
「えっそれだけ」
そうなんです。
でもこの地味なことが「誤嚥性肺炎」の予防であり私たちが訪問する目的の一つなのです
さあ、今日も訪問に行ってきます