歯科医師の大川です。
花粉の飛ぶ季節になり、だんだん春の足音が聞こえて来ましたね。
さて、訪問診療に携わり、4年目になりました。先日診察に伺った訪問患者さんは86歳の男性。色々な全身疾患があり、現在は寝たきりです。
ご家族からの口腔ケア、及び、むし歯治療を希望されて訪問しました。
お口の中を拝見したところ、残存歯牙は多くありましたが、多くの歯が被せものがされたり、詰め物の処置がされていました。また、むし歯やむし歯により歯冠(歯の頭)がなくなっていました。
日頃、口腔ケアは奥様がやっていたとのことですが、残念ながら、歯牙には多くの汚れが残っており、歯茎の炎症やら口臭などの原因となっていました。
レントゲン写真や口腔内診査を考慮した上の診断結果は、保存出来ない歯牙を多く含むかなり厳しいもので、治療期間もかなりかかりそうでした。
このような現状を見る度に歯科医師の私は、来院して頂いている間にきちんとした治療を行うことや、むし歯にしない為の予防の大切さを痛感します。
健康寿命を延ばす為に、お口の中のケアはとても大切です。
健康で元気な時から、出来る限りの予防をしていきましょう。