歯科医師の大川です。
この冬は暖かい日もあったりで、快適な日も多かった気がしますが、皆様体調に変化はありませんか?
今回はカンボジア体験記です。笑
昨年私はNPO法人SCHEC(カンボジアの健康及び教育と地域を支援する会)に参加させて頂き、カンボジアに行ってきました。SCHECは1.井戸掘り事業、2.小学校校舎建設、3.歯科診療の三つの活動を柱において支援活動を行っています。当然私は歯科医療チームとして参加させて頂きました。
きっかけは、部活(大学)の後輩が参加していてその話を聞いたこと、自分が学生のころにやりたかったことの一つであったこと、場所がカンボジアだったことなど、春先の飲み会の席ではありましたが、行くことにしました。
そして私が訪れたのはカンボジアのシェムリアップと言う地名で、ご存知の方もいるかと思いますが、世界遺産のアンコールワットがある場所です。(SCHECはシェムリアップを中心に活動をしている団体です)
カンボジアの人口は約1500万人。首都はプノンペン(140万人)ですが、シェムリアップの人口は約90万人だそうです。
このシェムリアップでは現在正規の歯科医師は約20数名、その他50名ほどの無資格の人が歯科医業を行っている状況で、歯科医師不足の上に、貧富の差があります。特に農村地域だと医療費が生活費と比べると極めて高く、多くの人は歯科医療を受けられる機会さえないということでした。
確かに都市の中心部(大通りに面している)はかなり整備されていましたし、生活水準も収入も悪くなさそうでしたが、歯科診療を行い中心部から離れて行くとやはり住まいの感じ、環境がすこーし変わった気がします。
次回歯科診療ボランティアについて書こうと思いますが、その前に、もう少しSCHECの団体について述べさせてください。
SCHECはNPO法人化(2002年)以前にシェムリアップ州周辺の農村部において井戸掘り事業を行い、現地の人々が健康を守るため、安全できれいな水が飲めるようにと井戸を寄贈したところから始まったそうです。当時はポンプ式井戸を一本掘るのに2万円でしたが、現在は2万5千円だそうです。寄付された井戸で5〜7世帯くらいの供給が可能だそうです。井戸が出来ることで、遠くまでの水汲みから解放され、汚い水による眼病、皮膚病のリスクを下げられているとのことです。そして、今では毎年、年間で150本くらい寄付しているとのことでした。因みに寄付した方が井戸に好きな名前を付けることが出来そうですよ。(私はつけてみたいと思いました)
(興味の出た方はSCHECのホームページを見て下さい)
水の大切さや恵まれた環境、日本にいると当たり前で気づきにくいことが気づくと話には聞きますが、実体験出来たことが私はとても良かったです。
では次回お楽しみに