歯科医師の大川です。
夏本番にむけて、暑さ対策の準備は出来ていますか?
帽子をかぶったり、日傘をさしたり、水分を摂ったり、必要なことをやって熱中症にならないように気を付けましょうね。
さて、この写真どこにむし歯があると思いますか?
実は一番奥の歯です。(向かって右下の歯です)
一見、そんなに悪そうには見えませんでしたが、実はこの歯は根の面がむし歯になり、
折れてしまう一歩前でした。
レントゲン写真で見ると一目瞭然です。
治療をするには、まずむし歯の部分を取り除くため、歯の頭は完全になくなります。
この歯の治療は神経を取り除き、金属の土台を立て、その後保険治療であれば、金属の冠をしていけば良いのですが、これが非常に難しいのです。
実はこのように歯の根の面に出来るむし歯を根面齲蝕と言い、ご年配の方によく見られます。
そして歯周病で歯肉が下がった方、若い方でも噛み合せなどで歯の根の面が露出している方はとても注意が必要です。
なぜなら、歯の根の面は歯の頭に比べ非常に軟らかく、虫歯になりやすいからです。
ですから、生え際に良く歯ブラシの毛先を当ててしっかり磨きましょうね。
また、毎日のケアの中でうまくフッ素を取り入れたり、定期的にフッ素を塗ったりして、歯の表面を虫歯になりにくいように予防していきましょうね。