こんにちは。歯科医師の郡司です
2016年も残り2ヶ月をきりました。今日は、立冬です。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
先日、健康歯考講座が行われました。虫歯や歯周病、当院で行っているPMTCについて等、話をきいている参加者の方々の真剣な表情をみて、自分自身、色々と考えさせられました。特に最近、自分はどのような歯科医師になりたいのかと考える機会が多く、昨年の出来事を思い出しました。
昨年は、他院で研修医として勤務していました。初めて担当させて頂いた患者様が、上下共に入れ歯で、残っている歯も前歯数本、奥歯1本。入れ歯を新しく作って欲しいと来院されました。
残っている歯は、根の治療、歯周病の治療が必要で、すぐには入れ歯を作り治せないこと、それまでは今使っている入れ歯を調整、修理しながら使って頂くことをお話し、治療を始めました。
初めは、根の治療で来院される度に、早く新しい入れ歯を入れたいと不満そうな顔をしていましたが、納得してくださり、真面目に治療に通ってくださいました。
ある日、急患でその方が来院され、今夜は家族で食事に行く予定だが、入れ歯の調子が悪く、物が噛めない。と言われ、急遽入れ歯の調整をさせていただき、患者様もホッとした顔で帰って行かれました。
二日後、本来の予約日に来院された際、今まで見たことのない笑顔で、一昨日は美味しくお肉を食べることができたよ、先生本当にありがとう、と仰ってくださいました。話をきくと、一昨日はその方の誕生日で、お孫さん達と皆で食事に行くのを、ずっと楽しみにしていたとのことでした。
研修医で、まだ全然経験もない私でしたが、その時の患者様の笑顔が忘れられず、素直に歯科医師になって良かったな、これからもっと患者様の笑顔を見るために頑張ろうと思いました。
将来は、地元・宮崎に帰って歯科医師を続けようと思っていますが、自分がどんな治療に力を入れたいか、どんなことを勉強していきたいか、まだまだはっきりとはわかりませんが、患者様を笑顔に出来る歯科医師でありたいと思います。
そして、患者様自身も、笑顔になれるよう、健康歯考講座の参加者の方々のように、お口の中の事、どんなことでもいいのでまずは意識し、興味をもっていただけるといいなと思います。
歯の大切さを患者様にもっと伝えていきたいです。