歯科医師の大川です。
今年も医療活動でカンボジアに行ってきました。
今回は2回目の参加でしたので、昨年より緊張感なく、また昨年欲しかった道具を持参して準備していきました。(お口のデータを取る為にカメラと口角鉤を用意)
昨年同様、多くの治療は抜歯だった上、1日目、2日目は小学校、中学校の開校の式典と重なった為、診療時間は少なかったです。そのお陰で患者さんの治療前の状態と抜歯した後の写真を撮ることが出来ました。
(残念ながら、誤ってデータを消してしまいショックです。)
3日目は、乾期にもかかわらず、雨に降られ学校の軒下での診療になりました。
今回、初めて抜歯にはまりました。
もともとレントゲンは無く、正確な診断は出来ないものの、口腔内を見た瞬間虫歯が酷く大変難しそうだと思いました。
幸い口腔外科出身の方もこのチームにはいらして、抜けなければ助けてくださいと話済みでしたので、通常通り麻酔をして処置に入りました。
私は案の定、虫歯で歯に力がかけられず、なかなか抜けませんでした。いろいろな方の手助けもあり、大変な時間がかかりましたが、無事抜けてホッとしました。
日本ではレントゲンやたくさんの器具があり、色んな手立てでアプローチが出来ます。また、その場でレントゲンで確認ができる為、抜けないってことはほぼ無いです。しかし、ここではレントゲンは無く、あるものでやらないといけない為、過去には危険リスクが高いと中断することがあったそうです。
改めて、指先からの伝わりを感じながら、歯の形態や長さを想像し、丁寧にやっていくことが大事だと思いました。
今後の診療に生かしたいと思います。