歯科医師の大川です。
カンボジアでの三日間の診療を終えて、最終日は楽しみである観光です。
観光の目的の中に、懇意にしてくださっている歯科医師の先生の診療所見学と、日本の戦後で言う、もぐり歯科医院(無資格の歯医者)を見学したいと思っていました。
しかしながら、知人の先生の診療所見学は時間帯や先方の都合で全く予定が決まらず、その間は人生初の一人観光をすることになりました
言葉は全く通じないため、今回はトゥクトゥクを一日借りていつでも見学出来る様に、都市中心部から少し離れた地元の生活や市場を見て周りました。
いくら話しても通じないのでどうなることかと、本当に不安だったんですが、手振りと地図を指しながら移動しました。
地元の生活を見せてもらい、皆さんがとても優しく、癒されました。
また、折角なので口腔内の写真を撮らせてもらったり、
現地の子供たちと写真を撮ったりしました。
雨期に水かさが増えるため高床式 井戸水で洗濯 口腔内(虫歯あり) 子供たちと写真
また、観光中に目の前で起きた交通事故には少し驚きました。
カンボジア都市部では、近年交通量(特に車やバイク)が多く、一昨年、昨年と一つのバイクに何人もの人が乗車しているのを見ました。
バイクを乗る私にとって五人乗りやヘルメットなしの光景はとても恐く、ちょっと笑えました。
因みにカンボジアでももちろんヘルメットの着用が義務で、大人二人の間に子供はOKとのことですが、私の見た事故は大人の女性三人乗りでヘルメットなし、横切ってきたバイクを避け塀に激突。右足の踝の骨が露出の大けがでした。
道が良くないのでスピードはあまり出さないようですが、とても交通事故が多かったです。
さて、地元の市場では流石に買い物は出来ませんでしたが、生食(肉、魚)、野菜、果物、雑貨など色々なものが売られていて、村民が買いに来ていました。
一通り観光を終えたので、今回の目的のため知り合いの先生に連絡したところ、ビックリするほどジャストタイミングとのことで訪ねました。
快く迎えて下さり、古い診療所と新しい診療所の二つを見学させてもらいました。
旧診療所 個室 新診療所 完全個室
技工室
とても綺麗に使用していました。
残念ながら治療は見学できませんでしたが、院長先生は日本にも留学していたことがあり、とてもきちんとやられているようでした。
ですので、この医院にはかなり遠方から多くの方がいらしているようでした。
ただ、ここに来て治療を受けられる方はごく一部の富裕層なため、ほとんどの国民はまだ歯医者さんにも行けず多くの虫歯が放置されています。
多くのカンボジア国民がきちんとした治療を受けられる日はまだまだ先のようです。
今年も行けたら参加する予定です。