こんにちは
歯科医師の川崎です 私にはもうすぐ11ヶ月の息子がいます。
最近、食事を与えるときに自由に食べさせようと思い、手づかみで食べさせたり、自分でスプーンを使わせて食べさせるようにしています
その結果、スプーンで遊びだし、汚しまくり、食べ物を投げたり、お皿をひっくり返したり、テーブルの上や下は大変な事になっています
ある雑誌を読んでいたら、最近のお母さんは出来るだけ汚れ物を少なくしたり、汚さないようにするという記事がありました。例えば、レトルト食品を使い、まな板や包丁を使わず、お皿も汚さない。また、子どもには汚れないように手づかみをさせなかったり、コップで飲み物を与えず、哺乳瓶でしか飲ませなかったりする親が増えているみたいです
この結果、子どもは自由に汚しながら食べて、食の機能を獲得する機会を失っているという問題が起きているらしいのです
自由に食べさせる事によって、目で見て、手で触れて、口の中に入れて色々な感覚を学習していく事が出来ます
また、口の感覚を刺激する事で食感や温度の感覚を得たり、手足をなめたり、しゃぶったりして自分の体の認識が出来るようになります
この学習の機会を奪うと、歯磨きを嫌がって、歯ブラシを口の中に入れさせてくれない事に繋がります。口を使って色々なものに触れる練習をたくさんすればすんなり歯ブラシを入れさせてくれるかもしれません
お母さんは掃除が大変かもしれませんが、子どもの成長に大切な学習の機会だと思い、大目に見る事が出来たら良いなと思いました。そして、歯ブラシを嫌がらない子どもになって欲しいなと願っています