こんにちは歯科医師の郡司です。
今年も残すとこあと1ヶ月となりました。あっという間に今年も終わります。
12、1月は何かと理由をつけて、忘年会だのクリスマスだのお正月だのと、美味しいご飯に美味しいお酒…暴飲暴食に走ってしまいがちですね
あったかいお鍋に、熱燗!いやいや寒い日こそキンキンに冷えたビールもいいですねぇ〜
キンキンに冷えたビールと言えば、ここ最近ビールを飲むと歯がしみることがあります。
知覚過敏です
皆さんは冷たいものを口にして、歯がしみたことはありますか?
特にこの時期は、朝歯を磨く際のうがいだけでも、水道の水が冷たいので、しみます
歯がしみると来院される患者さんも多いです。
知覚過敏はどのようにして起こるのかご存知ですか?
知覚過敏とは、冷たいものだけでなく、歯ブラシ、甘いものなどで、一時的に痛みを感じることです。
歯の表面は、エナメル質という歯質で覆われています。エナメル質に冷たいものや歯ブラシの刺激で痛みを感じることはありません。エナメル質の下層には象牙質という歯質があります。ここに刺激が加わると、歯の神経に刺激が伝わり、痛みを感じます。
本来、象牙質はエナメル質に覆われているので、知覚過敏が起きる事はありません。様々なことが原因で象牙質が露出し、刺激が加わる事で起きるのです。
さて、その象牙質が露出する原因とは…
歯ブラシを強くあてて歯磨きすること、噛み合わせが強いこと(歯ぎしりや食いしばりをよくする)、歯茎が下がってきてしまい歯の根っこが露出してしまうこと、などが挙げられます。
歯ブラシを強くあててしまったり、歯ぎしりや食いしばりが強いと、エナメル質がすり減り、薄くなったり、象牙質が露出していきます。
また根っこの表面はエナメル質がないので、歯茎が下がってしまう事で痛みを感じます。
歯科では、生活していくうえで特に我慢できない痛みでなければ、様子をみていきますが、どうしてもしみたり、気になるようであれば、表面をコーティングする薬を塗ったり、すり減ってしまったところに詰め物をするなどの治療法があります。
もし気になるようでしたら、一度歯科を受診してみてください