こんにちは歯科衛生士の橋本です。
暦の上ではもうすぐ立冬を迎えますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
先月から正式に矯正歯科を担当することになりました
矯正診療日はお子様と接する機会が多く、純粋な表情たちに心洗われ癒されております
私自身も成人してから矯正治療を行っていましたので、そちらの経験も存分に活かして取り組んでいきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、それに伴いまして先月の中旬に同じく矯正チームの先輩である歯科衛生士長の早川とMFT(口腔筋機能療法)学会に参加しました。
口腔筋機能療法とは「歯並びを取り巻くお口周りの筋肉の働きを改善する訓練法」です
歯並びは舌、唇、頬などのお口周りの筋肉から常に圧力を受けています。
食べ物を噛んだり、飲み込んだり、発音したりする時、または何もしていない時にお口周りの筋肉の働きに問題があると、歯並びに及ぶ筋の圧力のバランスが崩れてしまい、歯並びが悪くなったり、矯正治療後の後戻りなど、さまざまな問題が起きてしまいます
そしてMFT(口腔筋機能療法)により矯正装置を使わずに歯並びが良くなることがあります
学会で発表があった症例の一つとして10歳の女の子が初診時上下の歯を噛み合わせた時に前歯が噛み合っていなく、また前歯の歯並びが悪かったそうです。その女の子はお口で息をしていたり、唇を開けたまま食べる癖があったり、発音する時に舌を前に突き出す癖があったそうです。
2週間に1回指導し、ご自宅で毎日訓練を続けたところ唇を閉じながら奥歯でよく噛んで食べる習慣が身につき、機能の改善に伴って歯並びが自然と整い始めたそうです。
指導開始後約2年で正しく食べ物を噛み、飲み込み、また正しい発音と呼吸の習慣が得られ、歯並びと噛み合わせは自然に改善されたそうです
このようにお口の中の働きと歯並びには深い関係があり、お口周りの筋肉のバランスを改善すると歯は正しい位置を保つことができるようになります
みなさんの中でお子様やご自身の歯並びが気になっていて矯正治療にご興味がある方がいらっしゃいましたら、まずはご遠慮なく当院のスタッフにお申し付けください。
当院では矯正専門の先生が拝見します(※矯正歯科診療を行っている日は限られているため、矯正相談として事前にご予約が必要です。)
今秋は矯正歯科学会にも参加することが決まっているので、そちらも楽しみです
学会でさまざまなことを吸収し、日々の診療で活かせるように知識を広げ、理解を深めたいと思います。
それでは、 日ごとに寒さが増しますが、どうぞお身体を大切にお過ごしください。