こんにちは
4月より入社致しました中野千紘です。
入社して早4カ月、日々、新たな発見があり、非常に充実した毎日を送っております。 初めて当院のブログを書かせて頂くこととなり、今迄読んだ本の中の、日々の生活を通して心の支えとなっている一節を3つ挙げさせて頂きます。
1つ目は、臨済宗相国寺派七代管長を務められている、有馬罏底さんという方が書かれた『力を抜いて生きる』の中に「随処に主となれば、立処皆真なり」という言葉です。「どこにおいても、その場その場で精一杯生きるなら、いつでも、どこでも、そこが真実の場となる」という意味だそうです。居心地の良い場所であっても、逆にどんな逆境にあったとしても、自分を見失わずに生きよ、という力強いメッセージが込められているとか…。『臨済録』に載っているそうです。
2つ目は、以前、NHKの朝イチという番組にもご出演された故 渡辺和子さんとおっしゃるシスターが書かれた、『置かれた場所で咲きなさい』からです。「結婚しても、就職しても、子育てをしても、「こんなはずじゃなかった」と思うことが、次から次に出てきます。そんな時にも、その状況の中で「咲く」努力をしてほしいのです。どうしても咲けない時もあります。雨風が強い時、日照り続きで咲けない日、そんな時には無理に咲かなくてもいい。その代わりに、根を下へ下へと降ろして、根を張るのです。次に咲く花がより大きく、美しいものとなるために。」読み終わった後、自分自身の中にスゥッと入って行くものを感じました。
3つ目は、ヴィクトール・E・フランクルの『夜と霧』の中で、過酷な環境下に置かれた著者が、ニーチェの格言の「なぜ生きるかを知っている者は、どのように生きることにも耐える」を挙げています。私はこの格言を読んだ時、どういう意味?と理解ができませんでした。しかし、読み進めて行くうちに、私達が残された人生何ができるかな?と悩むのではなく、「人生が何をわれわれから期待しているかが問題なのである。」という、常にどのような環境下でも、希望を自分の中に持ち続ける大切さ、を学びました。ギリシャ神話の中のパンドラの箱の話にも通じるものがあるように感じます。
私は、30歳を過ぎてから、歯科衛生士を志し、知識的にも、実技的にも、分からないことばかりですが、自分自身と向き合いながら、一歩一歩精進して参りたいと思いますので、宜しくお願い致します