皆さん、こんにちは
歯科衛生士の橋本です。
窓外より聞こえくる虫の音に、しだいに秋の気配を感じる頃となりました
本日は、お口の粘膜から免疫を高めて病気を治す、お口の体操「あいうべ体操」についてお話をしたいと思います
あいうべ体操考案者の医師今井一彰先生は、医療の現場からステロイド薬(副腎皮質ホルモン薬)をはじめとする薬剤を本気で追い出そうと考えていたそうです。
関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、アトピー性皮膚炎、気管支ぜんそく、潰瘍性大腸炎、うつ病といった現代の医学では原因すらハッキリ解明されていないような病気が、口先だけの医療によって、改善はもちろん完治まで至っているそうです。
そしてそれらの病気を治したのは、患者さん自身の力で、医師が手伝ったことがあるとするならば、それはどんな患者さんにも眠っている自然治癒力(人間の体に本来備わっている病気を治す力)のスイッチをオンにしたこと、これだけだそうです
それではなぜ、お口の体操でそのような効果が得られるのでしょうか。
簡単にいうと、そこには「口呼吸による免疫力(体内に病原体が侵入しても発病を抑える力)の低下」という大きな問題があります
つまり、「あいうべ体操」によって口呼吸を矯正し、鼻呼吸を習慣にすることが、高い健康効果のカギなのです
そして、「あいうべ体操」は誰でもどこでも簡単にでき、道具もお金も不要な家庭療法です
〈口呼吸のチェックリスト〉
・いつも口を開けている
・口を閉じると、あごにウメボシ状のシワができる
・朝、起きたときにのどがヒリヒリする
・歯の噛み合わせが悪い
・くちびるがよく乾く
・イビキや歯ぎしりがある
一つでも当てはまるものがあったら、口呼吸をしている可能性があります
それでは、「あいうべ体操」の基本的なやり方をご紹介します
①「あー」とのどの奥が見えるまで口を大きく開く
②「いー」と前歯が見えてほおの筋肉が両耳のわきに寄るくらい、口を大きく横にグッと開く
③「うー」とくちびるをとがらせて口を強く前に突き出す
④「べー」と舌を突き出して下に伸ばす
こちらの四つの動作を順番にくり返してください。
「あいうべ体操」はこの四つの動作を一セットとし、一日に三〇セットを目安に続けるのが、基本的なやり方です。
顎関節症の方や、口を大きく開けると痛む方は、最初はくれぐれも無理をしないようにしてください
自分の中に眠る自然治癒力に気づかず、どこか具合が悪くなっても注射や薬を処方する医師まかせで、病気を引き起こした行動や思考は少しも振り返らない。
そんなこれまでの「される医療」から、自分で体を動かす、栄養管理をする、「あいうべ体操」を実行するなどといった自分から「する医療」へ変わってほしいと心から願っています。
現在世間では、新型コロナウイルス感染症の感染対策として消毒やマスクの着用などと騒がれていますが、何よりも自分自身の免疫力を高めて、さまざまな病気を予防したいものですね
それでは、去りゆく夏を惜しみつつ、有意義な日々をお送りください