こんにちは
歯科衛生士の橋本です。
毎日暑い日が続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか?
早速ですが、現代の日本人の食生活は「よくかむこと」が減少しているそうです
近年のグルメ志向や食品のソフト化などによって、かむことの重要性が忘れ去られようとしています。
そこで今回は「よくかむこと」の効用についてお話をしたいと思います
①栄養素の吸収を助ける
②胃腸の働きを促進する
③食べ物本来の味がわかり、おいしく味わえる
④顎の骨や咀嚼筋に刺激を与え、正常な成長・発育を促進させる
幼児期から小児期によくかませないと、後に続く永久歯の生えるスペースが十分に確保できず、正しくないかみ合わせを引き起こし、むし歯、歯周病、顎関節症を発症させる原因となります
⑤唾液の分泌を促進させる
⑥肥満の予防
よくかんで食べると満腹中枢が刺激され、食べ物の摂取量が少なくなりますしたがって、よくかんで食べることは、摂取量の減少→肥満予防→生活習慣病予防につながるということです
⑦脳の活性化
よくかんで食べることは、脳の血流量を増やし、脳を活性化します実際に、車の運転中にガムをかんで眠気を防止したり、スポーツ選手が集中力を高めるためにガムをかんでいるのは、そのよい例ですねまた、「よくかむこと」は認知力の低下を抑制できる可能性があるそうです
⑧その他
咀嚼機能を維持している高齢者は、そうでない高齢者と比較し、バランス機能が高いそうです高齢者はバランス機能が低下して転倒しやすく、転倒で骨折などすると、そのまま寝たきりになることが多いですすなわち、「よくかむこと」は寝たきりの防止や食事を楽しむことにつながり、高齢者の自立や生活の質(QOL)を高めることにつながります
「よくかむこと」は生涯にわたり、私たちの精神的・身体的健康の維持に大きな影響を与えていることは明らかです
また、実践が簡単で費用もかからない最良の健康法の1つといえますね
それでは、時節柄、どうかお体を大切になさってください