こんにちは歯科医師の大川です。
日に日に陽が長くなり、暖かく感じる日が増えましたね。
季節の変わり目ですが、皆さん体調大丈夫ですか?
早速ですが、カンボジアの国民のお口はどんな状態だと思いますか?
日本は人口の98%が一日一回は歯磨きをすると答える中、カンボジアにおいては地域差がありますが、ここシェムリアップ地区の農村部では10数年前までは歯を磨く習慣さえなかったようです。
その為、とても虫歯が多く、私達歯科医師が行う治療のほとんどが抜歯になります。
もちろん状態の悪い歯が多く保存の出来ない歯が多いのは事実ですが、今回の歯科ボランティアの活動では治療した歯が後日また痛くなったら、歯医者さんに行けず大変だからと言う理由(私たちが一カ所に一日しかいない日程的な理由)とカンボジアの人たちが後日継続して治療行為を受けるという余裕(時間的、金銭的)が無い為、日本では抜かずに治療すれば治せる、虫歯であっても抜歯になってしまいます。
さて、私が初めて診た子供は8歳位の男の子で奥歯が痛いとのことでした。(写真が撮れなくてとても残念です)
拝見すると6歳臼歯がかなり大きな虫歯です。
当院ではろくまるクラブでこの一番長く使ってもらいたい永久歯(6歳臼歯)を虫歯にさせないという目標を掲げ、日々患者さんに予防の大切さを伝えています。
日本であれば進行した虫歯でも神経を取り除いて、被せ物をして残せますが、ここはカンボジアです。かなり大きな虫歯でしたので、意を決して抜くことに!
麻酔をしていざ抜歯!
レントゲンは無く、またいつも使い慣れた器具ではなかったので心配でしたが、なんとか抜け一安心しました。
子供の治療は続きます。抜歯が3件ほど続きました。
私が治療する上で思ったことは、お口に中の崩壊がひどく、どの歯が痛くても、これから痛くなってもおかしくない現状があり、どの歯を治療したらこの子にとって良いのだろうということです。
治療歯を決定するのに悩みました。
この子の場合、奥歯と前歯にに大きな虫歯があります。
昼食を食べ終えた中学生や地域の人たちが続々やってきます。
全体で60名ほど診たでしょうか。
一日目はお昼休憩もなく、診療後(夕方)に昼食をとり、帰路に着きました。