さて、最近虫歯の治療だけでなく、歯科衛生士が行う歯周病の治療や予防処置も歯科医師が積極的に行っていることは、前回のブログにもお話ししました。私は虫歯の治療と並行して、歯周病の治療を行うことで、より患者さんの口腔内の管理をしっかり把握しながら進めていくことができ、色々と患者さんから学ぶことも多い日々です。
前回は、歯ブラシの方法について詳しく載せました。今回は、最近患者さんから質問の多い『電動歯ブラシの種類は?』『手用の歯ブラシと電動歯ブラシのどちらを使えばいいのか?』について、簡単にお話ししたいと思います
まず、種類についてです。
電動歯ブラシには、①電動歯ブラシ、②音波ブラシ、③超音波ブラシがあります。
①電動歯ブラシですが、歯ブラシのヘッド(毛束のところ)が振動することで、当てるだけ磨きができます。手用の歯ブラシを細かく1〜2本ずつ細かく動かす運動と同じことです。
②音波ブラシは、電動歯ブラシのように振動でプラーク(歯垢)を落とします。電動歯ブラシと違い、音波によって水の流れる力が起き、よりプラークを落とせます。また、音波により細菌の除去も出来るのが電動歯ブラシとの違いです。
③超音波歯ブラシは、音波ブラシより1秒間に起こる振動数が多い為、よりプラークの除去を期待でき、また歯面にプラークがつきにくい状態します。
簡単な違いは以上です。
次に、手用歯ブラシと電動歯ブラシのどちらを使えばいいのか?ということですが、
今挙げたように、電動歯ブラシ3種類の方が確実に良いと思えますよね?
利点欠点を考えてみると、
手用の利点は、比較的安く、手に入りやすい。また、いろんな種類やサイズがあり、自分の口腔内に合ったものを使用することができます。欠点は、しっかり動かさないと磨き残してしまう、磨きにくいところにしっかり当てられないとちゃんと磨けているか分からない(患者さんがおっしゃっていました)ということです。
電動は、種類やメーカーによって特徴がある為、全てが当てはまる訳ではないですが、利点は上記に挙げたことがあります。また、勝手に振動してくれるため、歯磨きにかける時間も少なくてすみます。欠点としては、ピンキリですが手用より費用がかかる、また私の経験上、振動が気持ち悪かったり、痛痒い感じがあり、慣れないと使用出来ないことが挙げられます。
このように、手用がベスト!いや、電動が良い!とはっきり言えません。
私の勝手な結論ですが、手用であれ、電動であれ、特徴を理解した上で、前回のブログでご紹介したように正しい歯磨きの方法で歯ブラシを行うことが一番だと思います。
また、小児の患者さんのお母様に大人用の電動歯ブラシを使用していると言われたことがあります。そのことに関しては、手用と同様、子供用のサイズを選んで使用することをおすすめします。
電動であれ、歯ブラシは歯ブラシです。歯と歯の間の汚れは、フロス(糸ようじ)や歯間ブラシを使用する必要があります
健康な歯を保ち、美味しく食事をするためにも、しっかりと歯磨きを行いましょう!!!